僕が統計検定を知ったのは大学に入って2ヶ月ほどした頃でした。僕は将来研究医を志望しているのですが、大学1年の教養課程のうちに、将来役立つであろう統計学を本質的に理解したいと思い、その年の8月頃に受験を決意しました。自分の在籍している大学では、医学部生が1年次に履修できる一般教養科目、必修科目の中に統計学はなかったので、基本的には全て独学で勉強することになりました。
まず、使用した教材についてですが、「現代数理統計学の基礎」、「日本統計学会公式認定統計検定1級対応 統計学」を主な参考書として使用し、2012年~2018年度の過去間のうち受験する分野のものを解きました。自分にとってはなかなか難解でしたが、その分理解できたときの感動もひとしおでした。「現代数理統計学の基礎」には豊富な演習問題と解答 (pdf版)があり、それらの問題の演習を通して理解を深めました。過去問の中には目新しいテーマのものや、日常生活に関するデータを扱ったものも多く、解いていて面白いものや感動するものが多かったです。統計検定の受験を決意してから受験日まで3ヶ月ほどしかなく、結構忙しかったですが、土日の時間や長期休暇の一部を勉強に充てれば、合格するのに十分な力はつけられると思います。
統計学は、中高生のころに数学を面白いと思えた人にとっては是非とも学ぶことを薦めたいと思える、実用的かつ奥深い学問です。皆さんもぜひ一度、統計の書を手に取り、当検定の受験を試みてはどうでしょうか。きっと知的好奇心を満たし、様々な場で活用できる知見を得ることができるでしょう。