自然科学、人文社会科学を問わず、あらゆる学問領域や実社会において、データに基づく意思決定はますますその重要性を増しつつあります。種々の議論を、データという客観的な証拠を基にして行うという姿勢は、まさにグローバルスタンダードとして国内外を問わず広く必要とされているところです。統計学は、データを生み出し、吟味し、活用するための考え方と具体的な方法論を提供するものです。統計学の基本的な知識なしには正しいデータ解析法はありえません。
統計検定1級は、準1級までの知識を基に、それらをさらに発展させ、実社会における様々な分野におけるデータ解析のニーズに応えるための基本的な能力の習得如何を問うものです。レベル的には定量的なデータ解析に深くかかわるような大学での専門分野修了程度となっています。
大学専門課程(3・4年次)で習得すべきことについて、専門分野ごとに検定を行います。
具体的には、下記の(1)、(2)を踏まえ、各専門分野において研究課題の定式化と研究仮説の設定に基づき適切なデータ収集法を計画・立案し、データの吟味を行ったうえで統計的推論を行い、結果を正しく解釈しコミュニケートする力を試験します。
(1)統計検定準1級の内容をすべて含みます。
(2)各種統計解析法の考え方および数理的側面の正しい理解
出題形式 | 統計検定1級は「統計数理」と「統計応用」の2つの試験から構成されます。いずれも、解答は論述式です。 「統計数理」 ・5問出題され、受験時に3問選択します。 「統計応用」 ・下記の4つの分野があり、申込時点で1分野を選択します。 人文科学 社会科学 理工学 医薬生物学 ・各分野5問出題され、受験時に3問選択します。 |
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試験時間 | 「統計数理」 90分(午前) 「統計応用」 90分(午後) |
合否判定 | 「統計数理」、「統計応用」それぞれの試験ごとに合否を決定します。 「統計数理」合格者には「統計数理」の合格証を発行します。 「統計応用」合格者には「統計応用(人文科学)」等、それぞれの分野での合格証を発行します。 〈統計検定1級合格の要件〉 統計検定1級合格には、「統計数理」および「統計応用(少なくとも1分野)」の合格が必要です。合格者には「統計検定1級」の合格証を発行します。 |
出題範囲 | 統計検定1級出題範囲表 |
統計検定1級合格には、「統計数理」および「統計応用(少なくとも1分野)」の合格が必要です。
「統計数理」にのみ合格した場合、経過措置として試験合格の有効期間内に「統計応用」に合格すれば「1級合格」とします。同様に「統計応用」にのみ合格した場合、試験合格の有効期間内に「統計数理」に合格すれば「1級合格」とします。 経過措置は9年(試験合格の有効期間10年間)です。
詳しくは下記ををご確認ください。
※2020年のPBT方式試験中止にともない、統計検定1級および統計検定 専門統計調査士の経過措置は1年間延長いたします。
参照:2020年と2021年の試験について(再掲載および訂正)
【持ち込み可能な電卓】
四則演算(+-×÷)や百分率(%)、平方根(√)の計算ができる普通電卓(一般電卓)または事務用電卓
【持ち込み不可の電卓】
上記の電卓を超える計算機能を持つ金融電卓や関数電卓、プログラム電卓、グラフ電卓、電卓機能を持つ携帯端末
※机の上に出せる電卓は1台までとなります。
※試験会場では電卓の貸し出しは行っておりません。
※試験前に電卓の確認を行うことがあります。
統計検定1級では、解答に必要な統計数値表は問題冊子に掲載されます。
検定種別 | 受験料 |
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統計検定1級「統計数理」 | 6,000円 |
統計検定1級「統計応用」 | 6,000円 |
※全て税込み価格です。
※統計検定1級「統計数理」と「統計応用」の同時受験は税込10,000円となります。
試験日の約1ヶ月後に統計検定センターのWebページで合格者の受験番号を掲載します。
※Web合格発表を希望した方のみ。
※解答用マークシートに、Web合格発表の希望を確認する欄があります。
試験日の約2ヶ月後に、「試験結果通知書」、合格者には「合格証」を発送します。
試験日の約3ヶ月後に、統計検定1級「統計応用」と統計検定1級「統計数理」の合格者に「統計検定1級合格証」を送付します。
試験日の約3ヶ月後にオープンバッジを発行いたします。オープンバッジにつきましては、以下のページをご参照ください。
参照:
オープンバッジ
下記から過去問題をダウンロードすることができます