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合格者の声

準1級

医学論文を読み解くためと今後の医療現場を見据えて
小林 祐太さん(医師)

 耳鼻咽喉科医師をしています。今回、統計検定を受けることについて、私の中では2つのモチベションがありました。
 ①医学論文を読み解くうえで、得られたデータに対する解釈の妥当性や限界について正しく評価するためには統計学の知識が必須である
 ②AIなど機械学習が社会のあらゆる領域へ進出するなかで、医療現場もその例外では無いにも関わらず、機械学習の基礎理論や限界につき学ぶ機会がこれまでに全くなかった
 我々医師にとって、恥ずかしながら統計学、もとい基盤となる数学については、腰を据えて学んだ経験がないことがほとんどです(学生時代の過ごし方は人それぞれであり、ひょっとしたら私だけなのかもしれませんが…)。まして機械学習などは、学ぶという選択肢すら、全く頭にありませんでした。
 医学的エビデンスを参照するとき、原著論文ではなく教科書や医学雑誌、ガイドラインをまず参照することがほとんどです。しかし、ときに原著論文を読み解く必要が生じ、そこでほとんどの医師にとって敷居が高くなるのが言語の壁、そして統計学的に適切な解釈ではないかと思います。
 くわえて今後、機械学習が発展するに伴い、医療現場における診断、治療方針の決定、さらに将来は手術に至るまで機械化が進むことは間違いありません。それは、人間が行ってきたあらゆる「判断」を機械に任せて正確化・均一化できる一方で、その原理をおよそ理解できていない限り、医師が医療現場に参加できる余地が無くなっていくことも意味しています。それを見据えて私が今からできること、それは統計学を基礎から学び直すことだという結論に至ったのです。
 統計検定の受験は、統計学を系統立てて学ぶのに大変良い機会となりました。等級に合わせて徐々にレベルアップでき、不足する知識も明確に浮き彫りとなるため、学ぶべきテーマに迷わず進めていくことができました。ぜひ1級合格まで目指したいと思います。

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