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合格者の声

1級「統計応用」

試験という形式でアウトプットを求められることが結果的にインプットに!
芳川 裕亮さん(京都大学大学院医学研究科循環器内科学)

近年の医学系論文の大半は統計学的仮説検定を用いて結論を導いています。最近は個人のコンピュータでも簡単に統計計算ができるようになり、私も研究の一部として利用しています。しかしながら、有意かどうかの結果だけではなく統計処理の導出過程を理解する必要があると感じていました。今回、統計検定を通じてさらに統計を勉強しようと思ったことが受験のきっかけでした。
数学の知識は高校数学までで止まっていたので、先に6月の2級を受験するところから勉強を始めました。各種検定や確率分布を主体的に使いこなさなければ解けない問題が出題されていて、わかっているつもりでも実はわかっていなかったことが整理できました。1級ではさらに根本的な数理統計学の理解が試されていたように思います。概念的な内容は単に教科書を読むだけだと「知っている」で終わってしまいがちですが、統計検定の問題を1問1問大事に解くことにより具体的な理解として自分の中に定着させることができました。試験という形式でアウトプットを求められることが結果的にインプットに繋がったので、統計検定を受験して良かったと感じています。
統計検定の勉強を通じて、日頃統計ソフトを使って算出している各種統計量の意味合いをより深く理解できるようになりました。以前と比べて、データや解析結果をより定量的に評価できるようになったのを実感しています。そして、知らない統計学的手法に出会った時や新しい解析を取り入れる時も調べれば理解できるようになったことが今回の勉強の一番の収穫でした。合格をいただいたとはいえまだまだ勉強不足を痛感することが多く、良い研究に繋げられるよう今後も統計の勉強を続けていきたいと思います。

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