私は,現在医学を学んでおりますが,以前は持株会社の広報部でグループに関する様々な調査業務に携わっておりました。そのような経験を生かし,私は医師として,人体をみるだけではなく,社会的な側面からも医学に貢献していきたいと考えております。ただ,医学部においては,これまでの経験に対する理解が必ずしも得られず,自分の目的意識や,専門性を効果的に伝えられないでおりました。そのような折,統計検定の存在を知り,これまでの経験を対外的にアピールする上で効果的と考え,受験を決めました。職務においては,統計の企画をしていたことから,「統計調査士」及び「専門統計調査士」を受験し,専門統計調査士の取得を目指すことにしました。
受験にあたっては,日本統計学会の問題集を利用して学習いたしました。受験勉強を通じて,これまで経験的に行っていた知識が体系的に整理できると同時に,自分が見えていなかった面にも気付くことができました。
医学においては,科学的な根拠に基づいて治療を行うというEBM(Evidence Based Medicine)の考え方が今後ますます重要になっていくと思われます。そのため,統計学の知識は臨床で医療を行う上で必須であると思われます。また,新たな治療法や医薬品の研究開発,政策決定における重要性もますます高まっていくと思われます。そのような社会的な要求に応えることの出来る医師となるためにも,今後,統計検定をメルクマールにしながら研鑽を続けたいと考えております。