私は製造業の開発部門でDX推進業務に従事しております。解析手法を適切に使用する力や共通言語を持って議論する力の必要性を感じながら日々業務を進めています。統計検定を知ったのは、プログラミングの研修で講師から、データサイエンスに関する学習の指標の1つとして紹介して頂いたのがきっかけです。2021年に2級に合格したので、幅広い知識とより深い理解が求められる準1級に対して1年間かけて準備し臨みました。
学習は他の方同様、ワークブック(公式テキスト)と準1級の過去問を完全に理解することを目指して繰り返し解きました。多変量解析や時系列解析などで解説が理解できない場合は、Pythonで実装してみると理解が深まりました。普段使わない解析も1回実装しておくとその後の業務活用につながり得るのでお勧めです。また上記を繰り返し解いても、どこまで理解すればよいか不安があったので、1級の過去問も目を通しました。1級は公式の導出や解析手法を深堀した出題がなされているので、準1級受験段階では完答できずとも理解を深めるのに役立ちました。
地道な試験勉強を通して知識が得られたのはもちろんのこと、統計学を学ぶ姿勢が身に着いたのは大きな収穫であったと思います。今後も実務でデータサイエンスを使いこなすことを主眼として、学習を継続していきたいと思います。
使用した参考書
1. 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック (日本統計学会編)
2. 統計検定1級・準1級公式問題集 (日本統計学会編)