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合格者の声

1級「統計応用」

ソーシャルゲームにおける統計学活用を目指して
小島 涼介さん(会社員)

 私はソーシャルゲームの運営業務に従事しています。ソーシャルゲームとは、スマートフォンアプリとして配信されるゲームです。ゲーム内コンテンツが毎日のようにリアルタイムで更新され、ユーザーは場所も時間も問わず日常的にプレイすることが最大の特徴です。よって、24時間365日世界中のスマートフォン端末から無数のログがサーバー上に記録され、その中には課金履歴はもちろん操作内容や画面遷移に至るまでの膨大な情報が含まれています。スピーディーな運営の中でクオリティの高いコンテンツを制作し続けるためには、大量の情報を素早く整理して解釈し、的確な意思決定に繋げていく必要があります。
 こうした業務をより良く遂行するために必要な知識を得る機会として、統計検定を受験しました。もともと理系の出身であるため解析学や線形代数の基礎的な数学の知識はありましたが、統計学特有の概念や思考法は新鮮で学び甲斐のあるものでした。とりわけ検定や分散分析はその最たるものと言えます。というのも、単に手元のデータから平均や分散を算出する記述統計的な分析だけでは、過去のデータの特徴がわかるだけで、これから行うべき施策の有効性を検討するのには十分ではないからです。データの背後にある確率変数という概念を正しく理解し、それを用いた検定や分散分析を行って初めて未知のデータに対しても有効な意思決定が可能になります。
 日々生成される膨大なゲームログから、「結局ユーザーは何をしているのか」、「結局どんな施策が求められているのか」といった本質的なメッセージを汲み取り、ユーザーに良質なコンテンツを届けられることはまさしく統計学の成果です。情報技術が発展した現代においては、ゲームのような娯楽領域においても統計学の深い知識を持つことは極めて有益であり、様々な分野で統計学を実践的に活かす機会があると確信しています。

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