統計検定は成蹊大学名誉教授の中西先生から伺いました。ちなみに、私も成蹊大学出身ですが、もったいないことに在学中には統計学の重要性に気づかず、一昨年前の夏に先生のセミナーに自費で参加したのがきっかけになります。
そもそも統計学に興味を持ったのは、私どもの会社でビッグデータ関連のソフトウェアーを取り扱うようになった頃、「コストを掛けて大量の生データを分析することが顧客にとってどれほどバリューがあることなのか?」と、当時疑問を持ったのが最初です。統計学の基礎学習により、古典的統計手法でサンプリングデータから推定できる内容を理解したことで、ITを駆使してビッグデータを分析することの価値に対する考え方も深まったと思っております。
また、私の部下のなかにはデータサイエンティストのような職種がいるのに、部門の責任者である私が中心極限定理もしらないようではまずいと思い、統計学の基礎を体系的に把握するため2級取得を目指すようになりました。具体的な学習方法は、AP Statistics(約600ページ)を有志の社会人10名ほどで輪講形式で1年かけて(18回×3時間)進めていきました。また、試験前はとにかく過去問の反復学習です。解説を読んで理解できるのと、限られた時間内に回答を導けるのは全く異なり、始めは苦労しましたが、この訓練が実社会の様々なデータを瞬時に正しく読み解くのに非常に役立っています。
今後は、多変量解析やより高度な分野についてもチャレンジしていきたいと考えていますが、一方、統計検定3級や2級の内容を、自分が実際に扱うデータを使って実践的に活用していくことが統計学を着実に自分のものとするには重要と感じております。
最後になりましたが、中西先生、及び、1年間一緒に勉強をしてきたお世話になった皆様に感謝申し上げます。