はじめ統計検定の存在は,大学2年生の「統計学」の授業で知りました。統計学にまともに触れたのはこの講義が初めてでした。
自分はずっと数学が好きなため,電通大以外では数学科しか受験していませんでしたし,将来も数学に携われるようにと,数学(と情報)の高校教員を目指しています。そこで大学に入ってから,自分の所属している学科で学べる最も数学っぽい分野は統計学だと気づき,統計自体自分も興味があり社会での需要もある上,今後数学や情報科の教員の素質として深く学んでおくべきだと考えたので,関係する授業には積極的かつ真面目に取り組むようにしました。特に3年生になってからは統計系の科目が多くある経営情報学コースに進み,「統計学」や「多変量解析」,「品質管理」,「データマイニング」などのデータを取り扱う科目は積極的に履修するようにしています。特に「多変量解析」を受講して教育に関するデータを解析する分野に興味を持ち,卒研においてもそのような分野のことをしたいと考えています。
とはいえ統計検定を3年の夏休み入って受験を決めた頃は,2級の公式テキストや章末問題を読んでも,二項分布の平均の分散=√(p(1-p)/n) などの公式を授業できいたことがあるものの全く暗記しておらず理解もおぼろげで,「このままでは落ちる」と思いました。そこで公式テキストを空いた時間で読みつつ,章末問題を手で計算するのは面倒なので統計ソフトRやPythonを使って解きました。この方法で長い夏休みのほとんどを使って2級の公式テキストを全てやり切り,これによって統計検定2級にも対応できるような強固な基礎力がついたと思います。大学2年のときにも3級を受けましたが,統計検定は,現在高校や中学の数学の教科書に載っているような,また大学入試でも出題されている「公式丸暗記→当てはめ+数理的処理(計算等)」ばかりの問題でなく,リアルでちょっと複雑で余計な情報も含まれているような「データをどう見てどう統計的に処理していくか」というような問題が出されていて段違いに良問だと感じ,楽しく問題を解くことが出来ました。
試験中は,最初受験番号を勘違いし席を間違えて座ってしまい,試験時間中に席を移動した上に最後の10分くらいでトイレに行きたくなったので退出しましたが,「一応一通り解けた」くらいに思っていました。こんな状況だったので「全問解けたし,なんとか合格はしただろう」くらいには思っていたもののまさか「優秀成績賞」が頂けるとは思っておらず感激しております。
今後の自分の人生において,卒研やその後の将来において統計的な知識やスキルは,役に立つであろうと思うので,また単に楽しいので,また統計学を学ぶ良い目印になるので,次回の検定では準1級にチャレンジしたいと思っていますが,内容が難しそうなのと準1級用のテキストがないので,早くも困惑しています(笑)。