統計学は,大学の教養課程で学びましたが,t検定あたりで挫折しました。その後,生命科学の研究に携わり,統計を用いて実験結果を解析する場面も出てきましたが,よくわからぬまま,他の人の使う手法を,半ば盲信的に用いておりました。このままではならぬと,時折思い返したように,昔の教科書を開いては,挫折を繰り返しておりました。
今回の受験も,何回目かに思い返して,勉強し直そうと思ったのがきっかけでした。勉強には,目標が必要です。何か手頃な目標はないかと,ネットで調べて,出たのがこちら,統計検定でした。とりあえずは2級合格を目標として,勉強することにいたしました。
勉強のため,まずは標準テキストを購入しました。買ってはみたものの,やはり理解は進みません。数式を睨んでいると,どうにも瞼が重くなるのです。「もうちょっと勉強してから・・・」と,受験は先延ばしにしておりました。
しかし,自分を追い込むため,とうとう受験を申し込みました。過去問題集も買いました。理解は不十分でしたが,標準テキストや,他の教科書も参考に,問題を解くことに努めました。その結果,覚えた数式を当てはめて,なんとか,問題だけは解けるようになりました。今までわからなかったところも,おぼろげながら,少しは理解できたようです。振り返ってみれば,それまでは,自ら計算もせず,見ただけ,聞いただけで,理解しようとしたところに,無理があったのかもしれません。
受験を終えた今でも,目からウロコというほどの理解は,恥ずかしながらできておりません。今後は,今回学んだことを,実践の中で確認し,生命科学分野のもう少し専門的な統計手法についても,勉強してみたいと思います。