VOICE統計的な視点を持つ重要性を改めて認識

■ 統計検定を受験した動機と背景
約1年前にデータサイエンティストへ転職し、業務で様々なデータを扱うため、「データそのものや分析結果を、自信を持って解釈する力」を高める必要性を痛感していました。そこで、データの特徴を捉える力、統計的な素養を基盤から固めたいと考え、本検定の受験を決意しました。

■ 学習の進め方と試験の感想
子育て中ということもあり、隙間時間での学習が中心でしたが、問題を解き、参考書や動画、公式解説、で何度も確認するという反復により、統計学の奥深さを知りました。特に準１級は、試験範囲が非常に広いため、一通り学習しても定着が難しく、理解と知識の維持に苦労しました。
また、所属する会社では「チャレンジタイム」と呼ばれる、業務時間内に自己研鑽やイノベーション活動に取り組む制度があり、これを活用してメンバーとの勉強会を企画し、知識の定着と相互理解を深め、モチベーションを維持することができました。
最終的に4度の挑戦となりましたが、最優秀賞での合格をいただけたことは、今後の大きな励みとなりました。

■ 検定を通じて得られた視点と今後の展望
本検定を通じて、日常的に接する統計的指標やグラフ・レポートに対して「どのような仮定や手法で導かれているのか？」と問い直す習慣が身につきました。表面的な数値のみにとらわれず、因果と相関の関係や前提条件、バイアスへの視点を持つ重要性を改めて認識しました。
今後は、取得した知識をデータ分析業務やコンペ等に活用するとともに、さらに高度な知見を得るために統計検定１級への挑戦も視野に入れています。

■ 統計検定への要望
唯一の要望として、より詳細な解説が付された演習問題集の発刊を検討いただきたいと考えております。現在のワークブックも優れた教材ではありますが、一部で解釈に迷う点があるため、統計的な思考を正しく身につけるには、もう一歩踏み込んだ解説があると非常に心強く感じます。