VOICE統計は課題解決のパートナー

私は以前、製造現場の工程改善業務に携わっており、その中でデータ分析を行う機会がありました。統計学を体系的に学びたいと思い、4年ほど前に統計検定2級を取得しました。現在は品質保証部門に在籍しており、日々扱うのはどちらかというと言語的なやり取りが中心で、準1級レベルの解析を行う場面は多くありません。しかし、社内でQC全般に関する教育を担当することとなり、その準備をきっかけに統計を改めて学び直すことにしました。
学習では、公式読本の熟読と章末問題の解きこみを軸に進めましたが、理解の“欠測値の補完”には、他の専門書やネット上の解説動画にも大いに助けられました。各公式の式展開に必要となる微分積分や線形代数の内容についても、学生時代の記憶を呼び起こしながら学び直しました。範囲が広く、解いては忘れるの繰り返しで、なかなか手応えがつかめず苦戦しましたが、半年かけてなんとか形にできました。
実社会では、どの立場にあっても課題解決が求められます。そのためには、まず課題をきちんと見極め、必要なデータを集めて分析につなげていくことが重要だと思います。最近はIoTの普及でデータを集めやすくなってきましたが、そこから何を読み取り、どう活かすかという点で、統計の力が改めて問われると感じます。こうした知識があることで、課題の先にある選択肢や展開が見えてきて、視野が広がり、より多面的なアプローチが可能になると感じています。
合格までに4回の挑戦を要しました。正直、次に落ちたらあきらめようかと思っていたので、CBT試験のPCモニターに「合格」と表示されたときはほっとしました。さらに優秀成績と聞いて、安堵が喜び、自信にもつながりました。今後、統計検定1級に挑戦する予定はありませんが、実務や機械学習コンペなどの場面で、今回得た知識を活かしていきたいと思っています。

PBT方式試験

統計検定1級

「統計数理」「統計応用」

次回検定 2026年1115日(日)

CBT方式試験

統計検定準1級〜4級
調査士系・データサイエンス(DS)系