NEWS第2回統計検定文部科学大臣賞表彰式

文部科学大臣賞の認定について
「統計検定」では、特に優秀な成績を収められた方を対象に、文部科学大臣賞を授与しております。第2回となる今回は、2025年度の合格者が対象で、検定種別は、統計検定1級、準1級、2級、専門統計調査士の4つです。受賞者は、毎年度、一般財団法人統計質保証推進協会(以下、本協会)に設置された文部科学大臣賞審査委員会が厳正に審査を行い、決定します(選出基準などはこちら)。
第2回(2025年度)の統計検定文部科学大臣賞の受賞者は次の方々です。
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検定種別
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氏名
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統計検定1級 |
奕 涵豊さん |
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統計検定準1級 |
森山 伊織さん
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統計検定2級 |
古田 将大さん
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統計検定 専門統計調査士 |
中野 遼太さん
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※氏名およびお写真の公開はご本人の許諾を得ています。
第2回統計検定文部科学大臣賞表彰式の様子
上記受賞者の方々への授与式が「第2回統計検定文部科学大臣賞表彰式」として、2026年5月24日(日)、九段会館テラス コンファレンス&バンケットの茜で執り行われました。
14:00の開式の後、主催者を代表して本協会の照井伸彦統計検定センター長より挨拶があり、続けて、ご来賓の文部科学省の片見悟史氏(総合政策局生涯学習推進課リカレント教育・民間教育振興室室長)の代理として、同室係長の山本紗也華氏より祝辞をいただきました。
照井統計検定センター長からは、受験者累計約20万人、資格取得者延べ約10万人と、統計検定が統計人材の裾野拡大や課題解決能力の基盤形成に寄与してきていることが紹介され、その統計検定においてそれぞれ優秀な成績を収めた受賞者へお祝いと、新たな出発点としてがんばってほしいと励ましの言葉が述べられました。
片見室長(山本氏代読)からは、急速に情報化が進む社会におけるデータに基づく課題解決力の重要性に加え、生涯学習社会の実現に資するものとしての統計検定の有益性に触れられ、本賞の意義を確認された上で、受賞者の活躍や協会の活動への期待が述べられました。
続いて、表彰式に移りました。お一人ずつ山本氏より文部科学大臣賞の表彰状が授与されました。
表彰状の授与の後、受賞者のみなさんから一言ずついただきました。みなさん、分野や立場は異なるものの、共通していたのは、統計は単なる数理知識ではなく、データを用いた意思決定や判断に結びつける必須の要素であることを認識し、体系的にしっかり学び直したいということで受験に至ったということです。機械学習やAIの時代、その背景を理解しておきたいということにも触れられ、受験により、そうした時代だからこその統計学の重要性を再認識したとのことです。受験のために努力したことや本受賞で得たことは、必ず今後に役立つものであり、それぞれの立場であらたな挑戦や社会への貢献をしたいというように結ばれました。
この後、甘利俊一氏(東京大学 名誉教授、理化学研究所 栄誉研究員、帝京大学 特任教授)による特別講演に移りました。「統計科学の広がりと人工知能」と題して、約1時間のお話をいただきました。最初に、受賞者の方々への祝福と励ましの言葉が丁寧に述べられた後、ご自身のこれまでの統計とのかかわりをご紹介くださいました。統計モデルや確率分布をリーマン幾何学でとらえ、「情報幾何学」と名付ける新たな分野を確立されていく様子、データの背後にある仕組みを推論する科学へと統計学が発展していく背景、深層神経回路網(深層学習)を利用してAIが実現されてくる経緯などが語られ、R.A.Fisher、B.Efron、C.R.Raoもお話の中に登場し、まるで統計学の歴史を追体験するようでした。そして、統計的推論や大規模言語モデルなど統計学を基礎とするAIの詳しい仕組みに触れられたのち、人工知能と自然知能(脳)の違い、すなわち、意識や心が人間の進化の過程で得た産物であり、喜びや苦悩などの不合理さをもっていることが人間のよさであることが語られました。最後に、これらを基に、AI時代の私たちのあり方や若い人たちへの期待で話を締めくくられました。非常に示唆に富む貴重なご講演でした。
以上の後、記念写真を撮影して、第2回統計検定文部科学大臣賞授賞式を終えました。
統計検定の資格取得をめざすことで、データを吟味する力と統計的な見方がしっかり身につくことが、合格者のみなさんの声からも証明されています。文部科学大臣賞の対象種別のみならず、各検定種別に挑戦をして、データに基づく問題解決能力を自分のものにし、業務や研究に大いに活用していってほしいと思います。
