玉城|私は大学2年生の時に、Hugkun(ハグクン)の会社説明会に参加して、面白そうだなと思ってインターンに応募し、その後アルバイトとして採用されました。
城間|私は1年生の10月くらいに参加しました。同じ大学の知能情報コースの友だちに「プログラミングが学べて、お金も稼げる会社があるよ」と誘われて、一石二鳥だなと思って採用試験を受けました。
城間|はい。インターンではなく、有償のアルバイトです。Hugkunには3か月から半年ほどの育成制度があるので、そこでしっかり技術力をつけたうえで、コラボ企業と一緒に仕事として関わらせていただきます。ありがたいことに、学生に機会を与えることに賛同してくださる会社があって、知る限りでこれまで6社ほどとご一緒しています。
玉城|いえ。そこには含まれてはいません。たまたまアルバイト先の企業の方に統計検定の存在を教えていただき知りました。その後、有志で集まって統計勉強会がはじまりました。
データサイエンティストの方が多く参加するなか、データエンジニアである私も新しい視点が得られるのではないかと思ったのが参加のきっかけです。
城間|最初は3人ではじまって、どんどん増えて今では10人くらいが勉強会に参加しています。私は普段、データ分析や機械学習に関わる業務を行っているので、それに役立つだろうと声をかけていただきました。
玉城|統計検定の過去問を解き、講師役の方に解答を解説していただきました。統計検定2級の出題範囲を見ながら、概念を1つずつ解説していただいたり、応用トピックの講義をしていただくこともありました。最初の過去問演習で、ほかの参加者が高得点を取るなか、自分は1問しか正解できず、非常に焦ったことを鮮明に覚えています。
城間|ラスパイレス指数とパーシェ指数で、購入数量を固定するのは基準年と比較年のどっちかを覚える時に、語呂合わせで覚えたことが面白くて印象に残っています。「ラスパイレス指数はラズパイ基準」と覚えて、購入数量を基準年に合わせる。「パーシェ指数はPerfume(パヒューム)」で、購入数量を比較年(「ひゅ」かくねん)に合わせる。そうやって覚えました(笑)。
城間|はい。勉強会があるまでは統計検定を知らなかったし、自分ひとりで勉強していたら、そこまで解像度を上げられなかったと思います。
玉城|高校までの統計は、微分・積分や三角関数といった分野に比べて、あまり印象に残っていませんでした。
大学の授業では、簡単な確率の問題から統計的仮説検定まで、非常に幅広いトピックを学びました。統計はデータから特徴を読み解く際に役立つもの、という漠然としたイメージを持っていましたが、当時は授業についていくので精一杯でした。
城間|高校の時は、世の中のさまざまな事象を統計的に見ることで、物事を客観的に捉えることができ、その結果、日常生活で損をしたり、詐欺などで騙されにくくなるのかなと、ぼんやり考えていました。ただ、ひらめきが必要な問題が多くて、テストが難しい分野だという印象でした。
大学で学んだ統計は、高校の時よりも取り扱う概念が広がり、覚えることが多くなり、より難易度が高くなった印象でした。実験結果の妥当性を正しく示すために、統計的仮説検定などは有効なので、卒業研究のときに役立つと思いました。
玉城|大学の授業で、データを要約する「記述統計」だけでなく、データから全体を推測する「推測統計」の考え方を知り、「統計にはこんな使い方があるのか」と驚いたのが、関心を持った最初のきっかけです。
研究論文などで統計的仮説検定を用いて結果の信頼性を示している場面をたびたび目にするうちに、自分もこの知識を身につける必要があると強く感じるようになりました。
城間|私はHugkunでの業務に携わるうえで機械学習の知識が必要となり、統計の勉強をはじめました。機械学習のバックグラウンドには統計があり、理論を正しく理解するためには統計への正しい理解が必要でした。そのことに気づいてから統計に関心を持ちました。
玉城|勉強会で統計検定を教えてもらったのがきっかけです。
城間|統計検定2級を取得することで、自分の統計の知識量を客観的に証明できることがいいなと思ったからです。独学だと、どうしても勉強する範囲に偏りが出てしまうので、統計検定2級の出題範囲に合わせて勉強することで、統計の基礎知識を穴なく勉強できると思いました。
玉城|公式問題集を2周ほど解いて、理解を深めました。
城間|私も公式問題集を解きました。
玉城|検定対策をがっつりはじめたのが2週間前くらい。本を買ってガリガリ進めていきました。ただ、週1回半年間の勉強会で2級の問題には触れていたのと、大学の授業でも統計の授業があったので、そういった細かな積み重ねがあったうえでの、がっつり2週間です。
玉城|統計が関連する話題に対して、以前よりも内容を理解できるようになり、会話についていけるようになりました。
城間|統計の知識の基礎をしっかりと固めることができたし、機械学習やデータ分析の概念を新しく学ぶ時に、以前よりもスムーズに内容を理解することができるようになりました。たとえば、DPO(Direct Preference Optimization)の強化学習の際に統計の知識が役立ちました。
城間|機械学習やデータ分析に関わる新しい技術をキャッチアップすることが頻繁に求められるので、統計の基礎力を身につけたことで、新たな知識の学習を効率的に行えるようになったと感じています。
玉城|私は現在の業務で統計を直接使う機会はまだありませんが、大量のデータを扱う際に、学んだ知識が判断の助けになると感じています。
玉城|まずは大学の研究で、結果を統計的に考察し、説得力のある説明ができるように知識を活用したいです。まだ知識が十分ではないので、統計検定準1級の勉強にも挑戦してみたいと考えています。
城間|私も統計検定準1級の取得を目指したいと考えています。
玉城|統計学をこれから学ぶ方にとって、統計検定は知識を体系的に身につけるうえで、とても良い目標になると思います。学習方法としては、まず公式問題集に取り組むことをお勧めします。
城間|自分の思う、統計検定を取得することの一番のメリットは、統計検定の出題範囲に合わせて勉強をすることで、穴なく網羅的に統計を勉強できることだと思います。統計検定2級を取得することで、基礎力をしっかりと身につけられるので、がんばってください!
——ありがとうございました。