耳鼻咽喉科医師をしています。今回、統計検定1級の合格をいただくことができました。
統計検定を軸として勉強することで、医学論文に限らず、世に溢れるデータを読み解くうえで統計学的な見方がいかに重要かを実感することができました。くわえて、昨今大きなトピックとなっている機械学習やAIが、何を動作原理とし、どのような限界があるのかといった点に踏み込んだ学習をできたので、医療現場へも進出しつつあるこれらの技術に対して、より的確な評価と活用ができるようになったと感じています。2級、準1級、1級と進むにつれ、コンピュータ技術を利用した統計学の発展がいかに面白く、現代の生活の様々な場面に応用されているかが理解できました。しかし私個人としてはまだまだ学習しきれていない領域を数多く残しており、今後の統計学の進化とあわせて、生涯学習として統計学全般の知識のupdateを続けていきたいと考えています。
また、特に自身の専門分野への活用としては、適切な統計学的手法を用いるということは勿論ですが、従来の古典的な(特にP値を過度に重視する方向性を持つような)手法にとらわれすぎず、データに対して妥当な手法を選択しながら医療データをより柔軟な視点で評価することで、新たな仮説を見出したり、実務で役立つ情報を引き出したりするといったことができれば、なお面白いと考えています。ありがとうございました。