統計検定の存在は,新聞で勝間和代さんが統計検定を勧めているインタビューを読んで知りました。その頃,大学の授業で統計学を学んでおり,とても興味を引かれました。特に理系では,実験データを扱う際に,統計的な処理を避けて通ることができず,データの提示の仕方が結果の信憑性に直結するため,統計学の重要性を感じていました。
具体的な受験を考えたのは,医薬品情報学・薬剤疫学の研究室に配属となり,論文を読む度に統計的手法についてもっと理解を深めたいと思ったからです。研究室のメンバーに合格者がいたことも後押しとなりました。
受験にあたり,まず易しい入門書で統計学全般をおさらいし,次に統計検定の公式テキストを4級から2級まで順に読みました。さらに,過去問に挑戦して解答する中で,出題の形式と範囲を把握し,足りない知識を身につけるよう努力しました。同時に,統計学の数学的な側面を補いたいと考え,数式の導出過程などが解説されている教科書を1冊勉強しました。
2級だけでなく4級と3級の内容も勉強し,グラフの表し方,読み取り方など基礎的な事柄を学習することで,ニュースやインターネットで出会うようなデータ・グラフを見るときの姿勢が変わり,データからどのようなことが言えるのか考えながら,注意深く見るようになりました。自分の専攻する分野だけでなく,他分野でも統計学が活用されていることを知り,幅広く勉強できたと思います。
今後統計学の知識を用いて,医薬品に関するデータを扱うことになるので,2級合格後もさらに上級に挑戦し,統計学の理解を深めたいです。