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合格者の声

1級(2015年以前)

幅広くものを見る新たな視点を得たように思います。
山田 洋一さん(長野県下諏訪向陽高等学校)

 統計ソフトRと出会い使いこなしたいと思ったが,Rの出力の意味が分からない。統計を学ぶ必要を感じた。学ぶにはできるだけ具体的な目標がほしいと思い,統計検定1級を目指すことにした。
 大学を卒業してからは,教えるという立場で高校の数学にしか触れていなかったので,今回,数学についても再学習することとなったが,そういう意味からもよい機会となった。微分積分や線形代数の具体的な応用場面として,大変面白い。
 1級に向けては1年ほど学習した。東大出版の「統計学入門」と「自然科学の統計学」,ホーエルの「入門数理統計学」,協会推奨の「統計学」と過去問,今振り返るとこのあたりが中心的な教材だった。最初読んでわからないことが,しばらくして腑に落ちるという経験を何回もした。一通り終わったのは最初の本ぐらいで,「自然科学・・・」もホーエルもいまだ格闘中である。
 試験では数理統計分野の1問目からつまずき,てっきり落ちたと思い,ホーエルを最初から勉強しなおしていたところであったので,合格,その上成績優秀者ときいて大変驚いている。
 教える立場にあるものは,学ぶことの難しさや楽しさに接していることが大切だと思っている。ここで得たことを生徒に還元していきたい。
 現代社会において統計自体の重要性は論を待たないが,それにもまして,統計を学ぶ中で養われる,数や量に対する感覚は大変重要だ。盲目的に信ずるか,または逆に,断定的に拒否するか,の二者択一が多い世の中で,中間に位置する微妙な問題を考える方法論を持つことができ,幅広くものを見る新たな視点を得たように思う。
 今回の学習を通して,非常に多くの分析手法があることを知った。しばらくRから離れていたが,再度Rに戻り,Rを学ぶことを通してさらに,統計的な知見を充実させていくつもりである。

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