「TOEICで900点を超えました!」「簿記検定に合格!」SNSを開くと,多くの友人たちがそれぞれの目標をもって資格試験を受けており,たいへん充実した生活を送っているようです。自分にも興味が持てる資格がないかと思い,大学の時に勉強した分野関連ということでRSS/JSSに行き当たりました。冠される「英国王立統計学会」という名前に何だか魅力を感じたのが「統計検定」よりこちらを選んだ理由です。
受験料が高いのが気になりましたが,お金のかかる趣味に比べれば,と思うことで納得できました。勉強は,RSSの公式サイトにある大量の過去問pdfを繰り返し解くことを中心に行いました。ピンと来ない用語はインターネットで調べると大体,誰かが何かを書いています。項目間の関連を埋めるのには,東京大学教養学部統計学教室の「統計学入門」が役に立ちました。
試験日の2カ月くらい前から,平日の仕事帰りに喫茶店で1時間ほど勉強するようにして受験に備えました。土曜日に深夜のファミレスで英文の問題集を拡げて勉強していると,「何の勉強をしてるんだ?」と,ドバイから訪日したと言うコンピュータエンジニアたちに話しかけられるなど,面白い体験もありました。
最初は単なる資格取得目的で始めた勉強でしたが,広い試験範囲を探ることで物語を読み解くような楽しさも味わうことができたのは意外でした。基礎的な内容ですが,統計学の懐の深さを感じさせる良問ぞろいだと思います。
現在,さらに上のレベルとしてGraduate Diplomaが開催されています。当然,興味を持って過去問を見てみたのですが, 今回のHigher Certificateでやっとだった自分は,一見して「無理だ」と思わせられました。しかし,「挑戦してみたい」という気持ちが あるのも確かです。もしかしたら受験するかもしれません。