私がRSS/JSS試験を知ったのは学部2年の春でした。大学で統計解析や計量経済学の授業を受けて以来，漠然と統計学を勉強したいと思っていたため，受験を決めました。
　しかし，いざ勉強を始めると自分の実力が圧倒的に不足していることに気づかされました。結果，2013年の試験は受験した6つのモジュール中2つのモジュールで不合格となり，Higher Certificateの取得はかないませんでした。
　今年の受験に当たり，もう一度謙虚に自分の統計の知識を顧み，対策を練りました。私は2013年のRSS/JSS試験の半年後に統計検定2級も受験していたので，基礎的な知識はそれまでに頭に入れていたつもりでした。そこから2014年のRSS/JSS試験に向けて過去問を中心に演習をしながらHogg・McKean・Craigの”Introduction to Mathematical Statistics (6th ed.)” を用いて勉強しました（このテキストはもともと所属ゼミナールの先生が1級受験用にと推薦してくださったものでしたが，理論の面の補強に大いに役に立ちました。ただし，RSS/JSS試験で要求される範囲を遥かに超えている上に，700ページ程度あるテキストなので全ての範囲をこなす必要はないでしょう）。そして，2014年のRSS/JSS試験はPass with Creditで合格することができました。
　現在（2014年11月），私は統計検定1級に向けて勉強中です。RSS/JSS試験の存在を知ったことで大学在学中，延いては生涯にわたって興味を持ち，勉強を続けられる統計学に出会えたと思っています。
　最後になりましたが，応援してくれた友人，受験に当たり経済的な面やメンタルの面で援助をしてくれた家族，そして統計学や勉強法について様々なアドバイスをしてくださった先生方には大変感謝しています。本当にありがとうございました。