事務職の私が,「統計調査士」と「専門統計調査士」に合格することができました。私自身の業務は団体事務ですので,リサーチ業務(調査)を行うことはありませんが,弊協会(日本マーケティング・リサーチ協会 以下JMRA)の会員社・者が多くこの検定を受験していましたので,職場内の勧めもあり,業界理解のためにという気持ちで挑みました。
受験対策は,「過去問を解きながら,解説を読み,分からないところを調べる」ことに終始しました。勉強時間は,「統計調査士」と「専門統計調査士」をあわせて20時間強と決して多くはありませんでしたが,それでも合格できたのは,業務の中でJMRAの『マーケティング・リサーチ綱領』や各種ガイドライン,『MR法務ハンドブックⅢ』やJMRAの各種セミナーに触れていたおかげだと思います。
特に「専門統計調査士」の問題は,「記憶力」で解くというよりも,調査の原理・原則に照らしあわせて「考える」問題が多かったように思いますが,逆にいえば,調査の原理・原則が分かっていれば,自然と答えが導きだせるものです。その調査の原理・原則は,まさに前述のJMRAの資料等に記されているリサーチ業務の考え方であると感じました。「調査とは何か」「調査において何に気をつけなければならないか」「どのような手順が必要か」などは,JMRAの様々な資料に記されています。
今回の受験を通じて,「JMRAにはリサーチの貴重な知恵が結集している」ことをあらためて感じました。(リサーチ業界を構成する会員の共同作業の賜物だと思います。)個人的なお勧めの勉強方法は,『マーケティング・リサーチ用語辞典』や『マーケティング・リサーチ綱領』,『マーケティング・リサーチ実施のための品質管理基準』,『MR法務ハンドブックⅢ』を横に置きながら,過去問をじっくり解くことです。この検定だけでなく,様々な実務の局面に役立つと思います。