今年(2024年)70歳になった男性です。この度は統計検定2級試験の年長者合格賞を頂きありがとうございます。リタイア後、健康維持のための運動に関しては、様々な機会もあり困りませんでしたが、一方脳の健康に関しては、読書だけでは何か物足りなく、もう少し体系的に学べ、脳の刺激にもなるものをと考えておりました。こんな中、昨今進展の著しいデータサイエンス等への漠然とした興味から、基礎となる統計学を学んでみようと「統計学基礎」を買い求め、のんびりと取り組みました。この時点で検定試験の存在を知りましたが、当初はそこまでの意思もなく、とにかく理屈を理解したいとの思いだけで進めて参りました。文系出身でもあり、公式の証明などを理解するために高校数学まで遡って復習しながらの遅々とした学びで、趣味の一環のような位置づけでした。ある時、検定試験がCBT方式となり何時でも受験できることを知り、70歳になるに当たり、今できることを記念にやってみようと、今年正月に決め、誕生月の3月に受験を申し込みました。これも寒い間に受験を終え、春からは思う存分体を動かそうという考えからでした。決めた後は人並みに過去の問題集なども買い求め、問題の解き方や短い時間で解く練習を行いました。これまでは検定試験を意識せずに気楽に時間をかけて学ぶだけでしたので、決められた時間内に大量の問題を解くことには苦労致しました。また試験当日は90分間の集中という何十年ぶりかの試練ではありましたが、何とか合格することができました。
昨今最先端のAIやデータ分析の発展は著しく、今後我々の生活にも更に深く関係してくると思われます。統計学の基礎を学んだことはこれらに比べればほんの入り口に過ぎないとは思いますが、入り口を開くことで、間口や奥深さを想像できるようになったことの意義も大きいと考えます。引き続きこれらの動向にも興味を持ち続けて参りたいと思います。
※2級の年長者の記録をおもちの方です。2024月3月試験での合格です。-広報担当 記