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合格者の声

1級「統計数理」

弁護士という立場から、統計は議論を組み立てる際に有用
徳備 隆太さん(弁護士)

 統計検定は、大学在学中にも存在は知っていたのですが、司法試験の勉強をしていたこともあって手が出ませんでした。しかし、弁護士として働く中で、景品表示法の対応等で統計データを見たり、解釈する必要があったため、受験しようと決心しました。
 景品表示法では、商品の表示について、合理的根拠が存在するのかが問題となり、その合理的根拠としては、実験データを用いることが多いです。弁護士という立場からは、会社が持っている実験データが示唆する内容を正確に理解した上で、当局を説得できるように議論を組み立てる必要があります。もちろん、その実験を行った会社の方が一番詳しいのですが、弁護士の側にも統計学の知見があれば、お客様と深い議論ができること、より説得的な書面を作成できることは間違いありません。
 受験に当たっては、公式の準1級のテキストと1級のテキストを読みました。司法試験を受けようと決めた5年前位からずっと、積分から遠ざかっていましたので、種々の積分の変形を体にしみこませるまでに時間がかかりましたが、その後はひたすら過去問を解きました。社会人受験生にとって勉強時間の捻出は最大の敵でしたが、受験前に仕事を1週間ほどセーブして、本格的に統計検定の勉強に集中しました。合格した時は、努力が報われたことの喜びが込み上げてきて、周囲の同僚に合格したことを自慢してしまいました。また、最優秀成績賞までいただけたことは望外の結果でした。受験に協力してくれた周囲の方々のおかげだと考えています。
 統計検定を受験したことで、曖昧にしていた確率分布や検定の数理的な背景を理解することができ、統計学への知見を深められたことは、今後の弁護士としての業務にも有用であり、有意義な受験でした。統計検定という目標はなくなってしまったものの、統計学をさらに深化させていき、今後も驕ることなくデータと謙虚に向き合っていければと思います。

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