私は,高度情報マネジメント統括本部という,全社のデジタルトランスフォーメーションを推進する部署に所属しており,特にデータ分析に関する業務に従事しております。
お客さま価値の創出や社内業務の効率化などを進めるには,データに基づいた客観的な意思決定が不可欠です。しかし,データ分析業務の重要性や分量が増すにつれて,本部内のデータ分析者だけでは全てに対応できなくなってきました。
そこで,データ分析に関する社内教育プログラムを本部で独自に作成しました。毎年数百名の事業部門の方に参加いただき,データ分析者の拡大に全社的に取り組んでいます。一方,社内教育で統計検定を活用されている企業の事例についてお話を伺う機会がありました。現在の教育プログラムの改良・発展につながるのではと思い,統計検定を受験してみることにしました。
2年前に統計検定2級の合格をいただきましたが,さらに視野を広げるべく,今回は統計検定準1級を目指すことにしました。学習には,日本統計学会公式認定の標準テキスト,ワークブック,および公式問題集を活用いたしました。
統計検定準1級の範囲は広いですが,学習を通じて,理解不足であった点や網羅できていない点などが浮き彫りとなり,体系的な知識の修得につながりました。おかげで業務上もデータ分析の幅が広がり,機械学習を活用する上でも統計知識が役に立ち,非常に助かっています。また優秀成績賞をいただき自信にもつながりました。次は是非統計検定1級にも挑戦してみたいと思います。
統計検定は,社内教育プログラムを補完する良い資格制度であると感じました。今では本部内での推奨資格の一つとなり,合格者も増えて各自のスキルアップにも役立っています。データサイエンスに関する検定も始まっており,統計検定が社内教育プログラムのステップアップの位置付けとして活用できるかなど今後検討していきたいと思います。