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株式会社社会情報サービスでの取り組み

若手社員の統計知識を高めるために統計検定を利用

■統計検定導入の経緯
 社会情報サービスでは、主に製薬企業などから依頼を受けたヘルスケア分野のマーケティングリサーチや、エクセル統計や秀吉Dplus等のソフトウェアの開発販売をしています。マーケティングリサーチには統計解析が必要であり、統計知識の重要性については全社的に認識しています。その一方で、必ずしも社員全員が統計学に精通している訳ではないため、不定期な社内外でのセミナー受講や、業務上必要になった際の自主勉強などによって知識のレベルアップを図ってきました。
 昨年度、様々な統計解析手法について理解する前段階として、統計の基礎知識をつけるため、社内にて統計解析のスキルアップを希望する若手社員に統計検定2級の取得を目指した勉強会を実施しました。統計検定の取得をゴールとする勉強会の実施は当社では初の試みであったことから、業務で様々な統計解析手法に触れているエクセル統計開発チーム(全員統計検定2級取得済み)が講師を担当しました。なお、この勉強会は業務の一環として、業務時間を使って行いました。

■参加者と勉強会の詳細
参加者:5名(全員文系学部出身で、数学はやや苦手)
実施期間:2015年6月~11月
実施頻度:週1回、講義形式で1時間
教材:統計検定公式テキスト「統計学基礎」、統計検定過去問題集、「統計学入門」(東京大学出版会)を元にした資料、練習問題
講師・教材作成:3名(エクセル統計開発チーム)

■勉強会の内容
1. 基礎統計学の習得
 勉強会は公式テキストと統計学入門の内容に沿って進めました。勉強会を進めるにあたっては、ある程度内容を噛み砕き、「具体例を用いた」かつ「できるだけ数式を使わない」資料を作成し、実施しました。
2. 問題演習
 勉強会で学んだことを定着させるため、その日の勉強会の内容にちなんだ練習問題を勉強会開始時に配布しました。練習問題の解答は1週間後に配布し、難しかった問題については次回の勉強会で解説を行いました。
3. 過去問の実施
 検定まで残り1ヶ月半となった段階で、統計検定の過去問に取り組みました。自信をつけるために4級→3級→2級という順番で時間を測りながら行いました。5人分の過去問の結果を分析し、正答率の低かった問題を中心に、どのように解いたのかを参加者に確認しながら解説を行いました。
4.総仕上げ
 正答率の低い分野(確率分布や重回帰分析)について、別途練習問題を作成しました。これらを勉強会中に解いてもらい、その場で解説を行いました。
5. 統計検定後の解説
 統計検定受験後すぐに解説用のスライドを作成し、全ての問題の解説を行いました。

■統計検定の結果と今後の予定
 最終的に、参加者5名のうち4名が統計検定2級に合格することができました。うち2名は3級もダブル受験して合格しています。
 現在は、2級合格者を対象に、さらに発展的な内容についての講義を行い、実務で使用する分析方法の知識の習得を行っています。また、新入社員に対して、再度統計検定2級取得に向けた勉強会を実施し、社内の統計解析スキルの底上げを図りたいと考えています。この勉強会は毎年継続して行っていく予定です。

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↑ 勉強会の風景

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↑ 使用した練習問題の一部

株式会社 社会情報サービス のホームページ