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合格者の声

準1級

バイオ系出身だからこそ実感する統計学の重要性
塘 由惟さん(東京大学大学院生物統計情報学コース修士1年)

 この春から生物統計学を専攻している大学院生です。昨年までは京都大学農学部で栄養学系の基礎研究を行っていました。統計検定を知ったのは、試験勉強の一環として昨年に2級を受験したことがきっかけです。今回は、統計学の勉強のマイルストーンとして準1級を受験しました。合格ならびにA評価まで頂けて驚いています。
 さて、先述しました通り私はバイオ系専攻の学部に所属していましたが、修士課程から統計学系専攻へとキャリアチェンジしました。その理由は、農学部での研究を通して、適切にデータを扱うためには統計学についてもっと深い知識を得る必要があると思ったためです。特に、生物学や健康科学の領域ではサンプル間のばらつきがとても大きいことや、バイアスを生じうる要因が非常に多いことから、データの解析や解釈が困難なことがしばしばあります。実際に生物統計学を勉強してみると、バイアスを排除するための試験デザインや交絡因子を考慮した様々な解析手法など、実験研究に対する多種多様な統計学的アプローチに驚かされます。実験系研究者は、これらの手法の全てを知っていなくとも、統計学の基本的な概念を理解しておくだけでも、できることの幅が相当に広がり、研究結果の科学的妥当性を高めることができるのではないでしょうか。
 統計検定は、統計学の基本的な概念や計算方法を理解するために最適な試験だと思います。特に、統計的な考え方の習得や検定・推定の基本的な原理理解が目標の方は2級を、多変量解析など発展的な項目もカバーしたい方は準1級を目指されると良いのではないかと思います。私自身も、更なる統計学の理解と、科学的妥当性の高いエビデンスの創出に貢献することを目指して今後も研鑽を続けていきます。次の目標の一つとして、統計検定1級を目指します。

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