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合格者の声

2級

基礎は大切であり統計学の基盤として重要な内容
橋本 直人さん(望星築地薬局)

 私は,大学時代に医薬品の適正使用のため投与量評価を行う研究を行い,そのやりがいと喜びを知りました。体内に入り様々な動態を辿り効果を発揮する医薬品が副作用という有害な作用で服用を中止せざるを得ない状況は可能な限り減らすことが重要です。そしてその評価をする上で統計解析が必要不可欠となってきます。授業でも少し学びましたが,実際に解析するほどの知識や技能はなかったため,独学でこれらを習得しました。
 勉強方法として東京大学出版会が発刊している「統計学入門」と「自然科学の統計学」を購入し,さらに参考書の内容を隅々まで理解する必要があると思い,微分・積分,解析学や線形代数学まで手を伸ばしました。例題や章末問題などで計算する地力を上げることで統計書に記載されている数式とその意味を正しく理解することが出来るようになりました。また知識だけでは解析に使えないためフリーソフトであるRを用いて実データから統計解析し経験を積みました。環境が変わってからも大学で研究を続けていることから自分の知識がどの程度のものなのか確かめるため統計検定を受験しました。
 統計検定2級は統計において基本的な事項が多いため,飛ばして応用に手を出す人もいると思いますが,何事においても基礎は大切であり統計学の基盤として重要な内容となっています。また分野は経済から科学まで様々なデータを取り扱うため薬学を専門的にしかやってこなかった自分は違う分野の内容を理解するのに苦労をした記憶がありますが,自分の知識を再復習し試すには絶好の機会でした。
 現在この知識と技術をもっと活かせないかと考え薬局にある膨大なデータベースから疫学的な統計手法を行っています。様々なデータを適切に加工し解析することはやりがいとして感じることから,今後は統計検定準1級も視野にいれて取り組んでいます。

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