logo 統計検定:Japan Statistical Society Certificate

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合格者の声

準1級

統計学は企業法務の弁護士にとっても重要な言語です。
中村 慎二さん(アンダーソン・毛利・友常法律事務所 弁護士)

 統計検定は、何年か前に金融関係の資格試験を受験するため、とある大学で開講された社会人向けの統計学の講義を受講した際に、その講義を担当された教授から教えていただきました。平成27年から開始する準1級に相当する内容まで勉強する機会があったため、その機会を生かし準1級の合格を目標に勉強を再開しました。
 私が担当している企業法務の分野では、近年回帰分析の重要性が飛躍的に高まっています。たとえば、株価を直接観察できない非上場の企業の株価の推定値はいくらなのか、またはある企業の株価が下落した原因がその企業の経営上の要因なのかそれとも株式市場全体の停滞と連動する市場要因なのか・・・明確な解答のないこの問いに答えるための足掛かりとして、分析の専門家の方々が回帰分析の手法を使うことがあります。その分析結果が重要なM&Aの意思決定の基礎となることもありますし、紛争の場面で分析結果が裁判所に提出され、その解釈の結果が裁判に勝つか負けるかの決定的要因となることもあります。依頼者の正当な利益を守るために分析結果を正確に理解し、その有用性と同時に限界を把握し指摘することが、法律家の業務の領域に入りつつあることを実感するようになりました。
 準1級は、基本的には2級の参考書に加え多変量分析や統計分析の入門書を読めば十分に対応できる印象があります。もっとも、2級よりも計算量が多いため、2級の過去問題集を、選択肢や問題文の誘導なしに最後まで解く練習をすることや、余裕があれば(すべて記述式である)1級の過去問題集の基礎的な部分を解いてみるのも有効だと思います。実際の準1級試験は時間不足でした。配点を踏まえた時間配分の計画をあらかじめ立てることをお勧めします。
 ハードルが高いとは思いますが、将来的にはなんとか1級にもチャレンジしてみたいと考えています。今後も統計学の分野の自己研鑽に励んでまいります。

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